2016年08月27日 | お知らせ

河内棉の綿と種ができました。

河内棉は、戦国時代後期の頃から八尾周辺で盛んに栽培され、大阪を綿産業の一大生産地へと導きました。しかし、明治になり、外国から安い「わた」が輸入されるようになると、綿産業は盛んになるものの栽培農家は減り、今ではほとんど栽培されなくなりました。

河内棉の衰退を少しでも補うプロジェクトが立ち上がり、種を戴きました。しかし、田んぼも畑も持たない私には為すすべもなく、今まで放置していましたが、今年(2016年)4月、植木鉢に種を蒔いてみると、少し控えめなうす黄色の花が咲き、実がなり、今日(2016年8月27日)種と綿毛ができました。これで衰退を防げるものではありませんし、他の人に協力をお願いするほど種も取れていませんが、少しずつ増やせればと思っています。

2016年08月26日 | お知らせ

2016年の初カボスジャムを戴く

2016年8月明日香にて、未だ青々としたカボスを手に入れた。早速、今年初のカボスジャムを作ってみました。未だ青く硬い実は、成長段階のためか、クロロフィルが強く、完熟期のカボスに比べ、苦味が強く、酸味も薄い。この時期の実は、害虫も益虫もなんのその、太陽の赤外線をいっぱい請けたクロロフィルが糖を盛んに生産し、実へ蓄える。完熟期にはいると、クロロフィルの活動は止まり、太陽の紫外線を受けて、実のデンプンは糖へと変わり、さらにクエン酸へと分解していく。また、根から得た窒素や硫黄やリンはタンパク質や核酸を経て、分解され旨味へと変身する。成長中のカボスは、貯蔵庫ではないので甘味や酸味や旨味は少ないが、生産工場として酵素やホルモンやビタミンが爆発状態にある。この爆発状態のカボスは、今しかない。この爆発中のカボスをジュースで、ジャムで戴こうと思う。 この青みを含んだ苦味の強いジャムは、Cafe & Gallery KATACHIで試食できます。